ごあいさつすわりゅう たかじょうとはすわりゅう ほうようじゅつ ほぞんかいこうしゅうかいのごあんないしりょうかん
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 鷹匠が鷹狩に出かける際に身につける装束は鷹装束あるいは鷹飼装束とも言われ、各時代の支配体制や文化の影響によって変化してきました。なかでも平安時代の天皇や皇族に仕える鷹飼が着用している狩衣と、徳川将軍家や大名家に仕える鷹匠の装束は大きく異なり、簡素で動きやすいものに変わったことが窺えます。
 現在、諏訪流放鷹術保存会が着用している装束は、明治〜大正時代に宮内省(現宮内庁)で採用されたものを基に作成しております。江戸時代の鷹匠装束との違いは、藁の編み上げ靴や草履が地下足袋に、頭巾が鳥打帽に変わった点だけです。が、鳥打帽を取り入れた点に江戸時代と区別するための政策や明治維新後の西洋化の一端が感じられます。
 諏訪流放鷹術保存会では先代の花見先生が宮内庁の鷹匠であったことに敬意を表するとともに、現時点で継承されている伝統的な鷹匠装束としてこれを着用しています。鷹匠装束の保存の意味からも奉納神事や実演などの公式な場において、鷹匠及び鷹匠補はこれの着用を義務付けております。
 装束に限らず、伝統文化としての諏訪流の継続的な保存の在り方については、実用の美から離れることなく、表現方法から素材の収集、制作方法に至るまで、一つ一つ時間をかけて慎重な判断を行うよう努めております。
 鷹匠といえども普段の狩では洋装で歩かざるを得ない現代にあって、装束は一つの時代を表すアイデンティティーとして御鷹道具同様に継承されていかなくてはなりません。なぜなら鷹匠の心は、技だけでなく装束や御鷹道具の中にも込められているからです。


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