鷹狩の祭典2014-1 | 2015年 2月 04日 (水) 14時 41分 |
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年が明けてからすでに3回、奥多摩に雪が降りました。さらに降る予報もありますが、新年に降る雪は冬の寒さを実感させるとともに、春の訪れを思い出させてくれます。
昨年の12月、UAEの首都アブダビ市でThe Emirates Falconer’s Clubがホストとなり第3回鷹狩の祭典(2014 International Festival of Falconry)が開催されました。招待してくださった同クラブ及び関係者の方々、そして渡航にあたり協力してくださった全ての方々に深く感謝致します。
世界的に鷹狩文化の理解を深めるため、初めて祭典が開催されたイギリスから数えて第4回、アブダビから数えて第3回となる本祭典には、およそ80ヶ国の代表が出席しました。前半は砂漠での鷹狩体験が参加者限定で、後半は鷹狩を理解して頂くための文化活動が一般公開で行なわれました。
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研究発表の様子 |
前半は砂漠の中に設置されたテントで寝泊りし、ラクダに乗って伝統的な狩りにでかけたり、ハヤブサの訓練を見たりして過ごしました。夜には焚き火を囲んで語らう人々の前で、パキスタン人の旅藝人の歌や踊りが披露されるなどの催しが用意されました。砂漠で過ごす生活のすべてが貴重な体験でした。
また、特別に設置された大きなテントでは、鷹狩に関連した研究発表が行われました。前回の祭典では研究者の補助に回ったのですが、今回は私自身が日本の鷹狩に関する古書や文献に関する発表を担当しました。初めての英語での発表で、当日の30分前まで文章の確認に追われ、焦りや緊張感でいっぱいでした。が、準備が整って舞台に上がると、想像したよりも楽しく話すことができ、宗教的な質問にも落ち着いて答えることができました。今までの国内での発表や講演、そして実演の経験が生かされていることを感じました。
未熟な私を長年見守ってくれた友人や、講演を依頼してくれた主催者の方々の激励に心より感謝しています。
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